スリランカ建築行脚(16)
- 松下佳介

- 4 日前
- 読了時間: 3分
更新日:12 時間前
バワ建築の聖地Bentotaを離れ、スリランカ北部への旅に出るため一度コロンボに戻ります。
日程上一度はあきらめていたのですが、少しでも見学しておきたかったブルーウォーターホテルへ立ち寄りました。

ブルーウォーターホテル(1996-1998)バワ最期の設計となるホテル。
衣料品製造会社のアジェット・ウィジェセケラがクライアント。線路に挟まれた敷地は建築前は何の魅力も感じさせない場所であったそうです。敷地内に入ると広いガーデンコートを抜け、開放的なホールを横切ってビーチへ出る事ができます。スキップフロアになるラウンジから注がれる水が池となってプールと連続するように見えます。

ガーデンコートから池の中に沈む階段がロビーで現れるデザイン。

椰子の樹が植わるビーチサイドとプールの水平に伸びるラインが特徴的。竣工当時の図面には樹の位置まで明確に指定されています。

ビーチ沿いに続くピロティが直角に曲がって増築棟側に連続します。

バワのオリジナルデザインのラウンジ。幾何学模様が好きだったバワは照明のデザインにもそれを用いたと説明がありました。

照明デザイン

交易都市だったスリランカを3隻の船で表現しています。アラブ、中国、ヨーロッパの船。

2階廊下より増築棟方向。3階廊下が片持ち梁で跳ね出しているのがわかります。3階廊下の柱が丸柱になっており絶妙なプロポーション。屋根は変わらず瓦屋根。

宿泊室もスタンダードとこのツインに入れさせていただきました。当初、フィジー・スヴァ・ホテルで実現できなかった部屋のレイアウトを模型で検討していたそうですが、結局実現には至らずにセレンティブホテル(現ターラベントータ)の宿泊室をプロトタイプとしたそうです。

南の増築棟の先がスパ棟。蓮池の飛び石を歩き芝屋根の建物内に入ります。

石畳の廊下を入ると円形ホールに出ます。

正面に蓮池。手前がラウンジでトップライトから光が入ります。ここでもアーユルヴェーダの施術が受けられます。

ラウンジの左右で施術室、サウナが分かれています。サウナはシンプルなフィンランド式サウナでした。

壁いっぱいのガラスから蓮池を望むサウナ。スリランカのサウナはホテルで稀に見ますが水風呂は1つも観なかったです。熱帯の気候のため必要ないんでしょうね。日本を離れて時間が経ち、そろそろサウナが恋しくなってきました。

シャワールーム。スノコの上で整えるのでしょうか。思わず前のめりで見てしまいました。誰かサウナの設計を依頼してくれないかな。

ジャグジーの様子。

※ホテルサイトより掲載しています。
竣工当時は右奥に見えるビーチに向かって90度にまがる建物がなく増築されたものと思われます。手前は椰子の樹が生える池のラインまでオリジナル。その先は増築棟になります。増築棟もバワの弟子であるミリッサ・プンニヤディ氏によるものでバワの思想を引継いだ素敵な建築でした。今回はバワの若年期から最盛期、晩年期までの熱が入った建築を巡るという事を決めていたためブルーウォーターは宿泊からは外していましたが、次回、旅ができる機会が再び訪れるなら泊まってみようと思います。(でも次回行くなら仏教の聖地Anuradhapuraアヌラーダプラですね)




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