Keisuke Matsushita Architecture Workshop
私は曾祖父が建てた木造民家で育ちました。縁側の気持ちのよい解放感、畳に寝転んだ時の通り抜ける風は今でも思い出します。住まいというものは、空気、感触、風景など人の心に永く残るものです。
以前、北欧を旅した時、旅のなかで知り合ったノルウェーの方のお宅に泊めていただきました。あらゆる所をご自身で建てられた住宅は風景の中にそっと佇み、めだたず、けれど美しいものでした。
白夜が有名な北欧は冬の時間(暗くなる時間)が長いのです。昼間は外で思いっきり陽の光をあび、夜は手もと灯だけの落ち着いた部屋で読書する。そんな暮らしぶりに感銘を受けました。
住まい手のそんな暮らしの手助けになる仕事をしていきたい。そんな事を想っています。

写真撮影:早川真介
PROFILE 松下 佳介 / KEISUKE MATSUSHITA
STUDIO
栃木県佐野市赤坂町144-4
MAIL TELL
ma-ke.suomi@nifty.ne.jp 0283-86-7900
資格/
一級建築士大臣登録第344348号
一級建築士事務所登録:栃木県知事登録A第3550号
管理建築士:登録番号第2号 第21611100901001号
既存住宅状況調査技術者 構造計算ソフト:ホームズ君EX(許容応力度設計対応)
業務内容/住宅設計・リノベーション、耐震診断・設計、施設設計、店舗設計、幼稚園等学校建築ほか
構造種別/木造、鉄骨造、RC造
使用ソフト/JWCAD,ARCHICAD,ホームズ君EX(木造構造計算ソフト)、パッシブ設計、省エネ診断
好きなもの/ 山登り、旅行、サウナ、ノンフィクションもの、クラシック音楽、くるり、大橋トリオetc
PROFILE
1976 和歌山市生まれ
1999 工学部建築学科卒業。在学中より木造建築(社寺建築や民家)を中心に研究。
20歳の頃にイタリア建築旅行をし、パラディオからゴシック、ルネサンス、バロック建築や絵画・彫刻に触れる。
恩師からの影響で北欧建築を勉強し、アルヴァ・アアルト(FINLAND)、スヴェル・フェーン(NORWAY),などの建築に
影響を受け北欧建築行脚。生前のフェーンにオスロで出会う。
デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドそして欧州横断しポルトガルへ。アルヴァロ・シザ事務所訪問
建築と風土の関わりの大切さを実感し木造伝統工法の仕事を探す。
2000-2005 岐阜県移住
オークヴィレッジ木造建築研究所(岐阜県・高山市)・・・木造伝統工法建築の設計・監理に従事(主に住宅、店舗、教会他)
古民家改修工事(京都・綾部市)、RC造木造混構造教会(横浜市)など
2006-2012 栃木県移住
U建築工房(栃木県) ・・・ユニット化建築施工に従事、大工として家づくりに従事(主に住宅の施工)
木材加工、板金加工、現場施工など
2013-2017 長塚建築設計事務所(茨城県)・・・学校建築・庁舎建築など設計監理に従事、耐震補強やRC造、鉄骨造も手掛ける
2017 松下佳介建築設計事務所設立
暮らしへの想い
建築はあらゆる環境下から住まい手を守ってくれる機能はもちろん街の風景として美しさも備えていなければいけません。日本の風土にあった意匠性、地震や災害時に守ってくれる耐震性、温暖化などの外的変化に伴う耐久性、快適性を総合的に考えてご提案させていただきます。 ノウハウを持った地域工務店や建築会社を選定し、土地の調査から基本設計、実施設計、工事監理まで一貫して行います。弊社の強みは現場での施工経験から構造や耐久性(雨漏りや材料劣化等)までもノウハウを持ち合わせている事です。災害が多い昨今、日々最新の技術取得に努力して参ります。
1,耐震性
耐震等級3を許容応力度計算にて検討し設計させていただきます。近年、災害などの不可抗力による被害は免れません。しかし、設計時に出来る限りの事は行うべきです。弊社では予算によって耐震性を下げるという考え方は致しません。熊本地震レベルでも住み続けられる住環境を目指します。
これは実家にいた頃に体験した阪神大震災の時に重要性を感じ、いまでもその思いで仕事に取り組んでいます。
2,耐久性
外壁や屋根、断熱性能を周辺環境をシュミレーションしてご提案します。暖房計画や冷房設計も同時に行い、長期的な光熱費を算出しクライアントにとってバランスの良い計画を提案します。
しかし、環境設計だけが住まいの心地よさではありません。敷地をみて、住まい手にとって心地よい居場所を大切にしています。
3,暮らしへの想い
私は人の暮らし、にとても関心があります。家づくりはおひとりおひとり人生観や心地よいと思う居場所が違います。
クライアントとお話しをしながら、その方にあった住まいの空間を仕立てるように丁寧に作っていきたいと思っています。
それはおのずと設計、材料に反映されます。
それと同時に建築家の指名というのは、街並みに対しての、日本の風景に対しての責任というものもあるかと思います。
我々は重要文化財のような大そうな設計をするわけでもなく、今ある日本の風景を設計する必要があるのです。それは生きた街並み、住まいという意味です。
そんな暮らしをご一緒につくれる方と出会えることを楽しみにしています。
WORKS
2017
和歌浦の家Ⅰ(和歌山市・木造二階建)竣工
2018
和歌浦の家Ⅱ(和歌山市・木造三階建)竣工
M建設事務所リノベーション(和歌山市・鉄骨平屋)竣工
2019
ブティックL(古河市・鉄骨2階建)計画案
Azzurri自動車修理工場(栃木県壬生町・鉄骨造平屋建て)竣工
I邸自動車車庫新築工事(群馬県館林市・鉄骨造平屋建て)竣工
2020
森の葬儀室(栃木県佐野市・リノベーション)設計中
サン・ガルガーノ修道院改修コンペ参加(イタリア・シエナ州)
株式会社フルハウス工場拡幅開発工事(栃木県・足利市)
2021
前橋の家(群馬県・前橋市)計画中
高崎の家 GABLE HOUSE (群馬県高崎市・木造平屋建て)竣工
株式会社フルハウス・倉庫新築工事(栃木県足利市・鉄骨造平屋建て)
教会堂リノベーション(栃木県・佐野市)設計中
O邸改修工事(栃木県・足利市)
2022
森のyu(露店風呂施設)(栃木県・佐野市) 計画中
K邸(千葉県・松戸市)※共同設計
佐野市保健センター改修工事(栃木県佐野市)
2023
板橋マンションリノベーション(東京都・板橋区)