スリランカ建築行脚(15)
- 松下佳介

- 14 時間前
- 読了時間: 5分
Boutique87の宿泊体験は貴重なものでした。ヴィラのみならず広大な庭園散策は幻想的で様々な野鳥や動物、バワが仕組んだ屋根のない教会や敷石、アイストップに植えられた樹木など時間や季節で変わる表情を体験できます。今回は庭園の写真を記録してみます。
こちらがヴィラを囲むエリアから庭園の眺望。池の中に丸い島があって(自然にできたもの)中央に菩提樹が生えています。その向こうにも池が続いていますが、視線が奥にいくように恐らく考えられている事かと思います。東を向く庭園からの朝日を拝みたくて5時には起床して散策を始めました。※定点カメラにして日の出撮影しています。

朝日が菩提樹の背中側から登ってくる様子

庭園はヴィラから2~3m低い位置になります。先ず階段を降りて表れるのは八角形の敷石。よく見ると木の葉の模様が入っています。さらに進むと菩提樹が生える島に出てきます。写真のようにアイストップに中国製の瓶が置かれています。

島と菩提樹。所々、この様に橋がかけられています。風雨にさらされるのもあって朽ちてきている歩道もあり、メンテナンスをしながら維持されていました。
この時間は動物も起きてくる時間で静けさの中にも物音を感じ、人の五感も敏感に反応します。


島からヴィラ方向の眺望。左手には竹林。竹林の向こうにも歩道があってヴィラに通じています。

島から東への眺望。池の周辺も散策できるようになっています。

島を降りて先にすすみます。全てに敷かれている訳ではありませんが、このように歩道が続きます。自然に足を踏み入れる時の配慮かもしれません。


樹木の根をよけて敷石が続きます。

鬱蒼と茂る森をすすむと建物が顔をだします。

レンガ造の教会。スタッフさんの説明によると最初から屋根は造っていなかったそうです。廃墟のような教会の姿はどこかイタリアのサンガルガーノ聖堂のような雰囲気を醸し出していました。


裏側の様子。もはや壁がありません。何とも言えない美しさ。

教会の入口にはやはりムーンストーン。何の装飾もない質素なもの。

池を住処にしているのでしょうか。亀にも遭遇。


倒木したあとの空洞化した樹木もとても美しい



東の端より西を望む(ヴィラ方向)



道を折り返してヴィラの方向に戻る

対岸からBo treeを望む


ヴィラ前の広場につながる階段
美しい庭の写真を掲載しましたが、もはや解説はいらないですね。

一通り散策を終えて、ヴィラに戻ってシャワーを浴びる。朝7時より頼んでいた朝食時間。
先ずは大量のフルーツとジュース。そしてスリランカ定番のブラックティー。途中からミルクを入れて美味しくいただきました。その後、パンと目玉焼きとソーセージというかなりシンプルな朝食をいただきました。本当はスペシャルディナーをこの空間でいただくのを楽しみにしていただけに夕食が提供されなかったのは残念ですが、この地に宿泊できただけで嬉しい事です。
最後にヴィラの裏側にあるプールとヨガスペースを紹介します。

ヴィラの裏に周りますとこの様な階段が現れます。そこを上がると目の前にプール。
このプールはバワの設計ではなく増築されたものです。

森の中の静謐なプール。リスが樹々を飛び移る様子や鳥の鳴き声が聞こえますが姿はみえません。道路から聞こえる車の走る音が響き外部の喧騒から完全に遮断されない領域です。
泳いでいると何とも言えない不思議な感覚でした。ホテルのプールとは全く違う体験をできるため、行かれる機会がある方にはオススメです。

最初に写真を載せましたが、道路からも見えていたドアの反対側。ここでも白と黒のデザイン。道路面に対して並行なのでプールに対して斜めについているのが確認できます。

プールのこの方向はなかなかガイドブックにも出てこないので、掲載してみました。

ヴィラの真裏。右側に視線を逸らすと向こう側にアーチが見えます。
くぐるとそこはヨガスペース。実は内部のアーチには全て鏡が貼付けられて風景がどこまでの続くような仕掛けになっていました。

中に足を踏み入れるとこの様な感じ。手前にはハヌマーンの像があります。
ハヌマーンは勇気、力強さの象徴とされる神。その云われはインドの叙事詩『ラーマヤーナ』に書かれています。
スリランカ(ランカー島)での激しい戦争中、英雄ラーマの最愛の弟ラクシュマがインドラ時っとによって深い傷を負わされたそうです(魔王ラーヴァナの息子)
軍医のスシェーナは日の出までヒマラヤ山脈にあるサンジーヴァニー(死者を蘇らせる薬草)を飲ませなければいけません。風の神の子であるハヌマーンでしたが神速の力で空を飛び、ヒマラヤのドローナギリ山へと到達しました。到着したハヌマーンでしたが、無数の草が生い茂り、薬草の知識のないハヌマーンは、自分を巨大化して山ごと持ち上げてスリランカに向けて放り投げたそうです。それがスリランカのいくつかの山になっているという事です。



朝食を済ませ、部屋やギャラリーの実測を終わらせると次の目的地へ向けて出発しました。
本日は途中にブルーウォーターホテルを見学してからコロンボに戻ります。
最後に。終始ケアをしてくれたスタッフの方に感謝します。庭園の案内、ヴィラの戸締りの仕方。電気スイッチの位置まで(意匠上、壁から隠れた場所にあって見つけづらい)懇切丁寧に教えてくれ、食事の運搬や夜の出入りの時に門番まで面倒を見てくれました。
本当にありがとうございました!
私の2日前も日本人。次の日は中国の方のカップルが宿泊予定だと説明してくれました。バワのガイドブックにも勧められているので日本人も多い様です。
(16)へ つづく。




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