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暮らしの工夫

更新日:2021年8月23日

先々週、日光の中禅寺湖湖畔にあるイタリア大使館別館を見たくなり短時間の滞在時間でしたが思い立って見学してきました。設計はアントニン・レーモンド。チェコ出身でフランクロイドライトが日本に帝国ホテルを建設するにあたって助手として来日したのをきっかけに日本で設計事務所を開いた人物です。その後の日本人建築家にも影響を及ぼした方です。

北関東には縁があり建築がたくさん見る事ができます。ここイタリア大使館も檜皮葺きといった珍しい外壁と二階天井高さも高く当時の日本家屋にないプロポーションですが軒が出ている感じや中禅寺湖に向けて広縁が大きく取られている様はさながら日本の民家のようでもあります。

また隣にはイギリス大使館別館も観光用にオープンしており、せっかくなので見学してきました。こちらは二階の掃き出し窓が面白く、全開できる設計になっていました。

全開した時に危なくないように手摺りが設けられており、左右両側に全ての建具が納まるように考えられています。納まった戸を操作できるように内部にドアが付いているのですが、内部のインテリアを邪魔しない室内ドアの様なデザインになっています。

この様な暮らしにちょっと便利な工夫や仕掛けを見ると、設計者としてのあそび心がくすぐられます。


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