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大野一雄と舞踏

皆さんは舞踏というものはご存じでしょうか。

それは日本が生んだ独自のコンテンポラリー・ダンスになります。


私は大学生の頃、現代美術に触れたり美術家と直接話しをさせていただいたりと機会が多く、その中で舞踏の世界にも興味を持ちました。

小学生の頃からピカソやブラック、マティスの画集を見ていたちょっと変わった環境で、唐十郎などの記事や写真を自宅で目に触れていた事もあるので、それは自然な事かもしれません。

確か、芸術新潮だったと思いますが大野一雄や土方巽の特集が組まれており、そこで初めて大野一雄という偉大な舞踏家の存在を知りました。

身体一つで表現をし、それは西洋のダンスとも、日本の舞踊とも違った表現でした。


そこから数年経ち、社会人になっていた時に大野一雄の舞踏が開催される。という広告をみて急いでチケットを購入したのを覚えています。

もう100歳近くになっていたのだと思います。息子さんの舞踏家慶人さんに車いすを押され舞台に出てこられました。

立ち上がって、時折、支えてもらいながら手の先、足の先まで神経を研ぎ澄まして表現されているさまは圧倒的でした。


動物は獲物をとる、天敵から逃げる。こんな過酷な状況に生きていますので、全ての筋肉を使って生きています。私もそうですが携帯電話をもち、パソコンで仕事をする。

そんな生活をしていると自分の身体を知る(心を知る)という事を忘れがちになりますね。


#大野一雄


 
 
 

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