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阪神淡路大震災から28年

今日で阪神淡路大震災から28年。

私は和歌山市の実家にいました。突然の揺れは私の住む家の近くが震源地かと思ったほどの揺れでした。築100年を過ぎる木造の実家はゆっさゆっさと揺れてタンスが倒れそうでした。反射的にタンスを抑えながら、母に声をかけ、起きた祖父母と一緒にテレビを付けました。しばらくは被害の状況がわからない状態で、朝方になってやっとヘリでの上空からの映像で被害の大きさを知る事ができました。

私は受験生で九州の大学に行く準備期間でしたが、母は神戸にごはんの炊き出しに三日間でかけて行ったのを覚えています。「おおきによ~ありがとう~」と涙ながらに感謝の言葉を伝えてくれたと話してくれたのを鮮明に覚えています。

当時は灘区など被害の大きかった場所では火災が多数発生し、倒壊した建物の中にまだ人がいるのに、消火活動が追い付かない、救助できる人員が足らなくて亡くなった方々もたくさんいました。

私が住宅の設計でも耐震性を重要視するのは、ここに原点があります。

建築設計は意匠性があって華やかな仕事の様に思われがちですが、人の命を預かっている大変重要な仕事なのです。

この日が来るたびに身が引き締まります。携わった建物が地震時に凶器とならないようにしなければと思います。


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