設計という仕事
- 松下佳介

- 2 日前
- 読了時間: 3分

最近、建築家というのは何だろうと今更なんですが考える事がありました。
建築家というと一般的にはデザイナーというイメージが強いのかも知れませんし、SNSでは”建築士と建築家の違い”なんていう事をその様に説明されている方も拝見しました。
建築士というのは凄くわかりやすいもので資格のお話しです。種類は木造、2級、1級、構造、設備というものがあるので、それらを取得してお仕事をされている人を建築士と呼びます。
では建築家とは何か?というとギリシア語では(arkhi-(長。頭。) + tekton(建てる人)と呼ばれる人の事を指しているようです。
今の私の解釈は『街や環境の事を考えて、建築をより良いものに想像する、そして実行する役割がある人』なのではないかと思っています。
最近のハウスメーカーや地方ビルダー、さらには大都市だとディベロッパーまで意匠的なレベルは各段に上がってきています。しかし、そこに何の思想も想いもなく市場主義を基準にモノづくりをしているのであれば建築家と呼べないのではないかと私は考えています。
もちろん意匠はとても大切ですし私もその事に惹かれて建築の道を歩みはじめています。そして今でも良いデザインとは良い建築とはと365日考えています。しかし、実務を積み始めて感じてきたものは、建築家はやはりエンジニアだという事です。
古くからはレオナルド・ダ・ヴィンチや同じくイタリアでフィレンツェのドーモを設計したブルネレスキ。ヴィチェンツァのパッラディオも技術者でした。
建てる材料、技術、デザイン、それら全てにおいての知識を有して設計できる事が大切だと考えています。(メーカーのカタログから選んで考えるなんてことは建築家である必要はありません)
こういう事を考えてしまうので、自分でも面倒な性格だな~と思うのですが。建築に誠実に向き合いたい証拠だと認識しています。

しかし、今年も暑くなってきました。日中は午前中ですでに30度を超える日も多くて参っています。
今年は残念ながらストップしてしまった現場もありましたが、現在、改修のお仕事が2件続いています。さらには佐野市での定期点検業務もあるため、7月、8月は毎日現場でコンクリートのクラックや雨漏りなどを調査しては週末に報告書をまとめる日々です。ですので全て既存改修のお仕事。今年はそんなご縁をいただいている気がします。
現在、進んでいる1件のリノベーションは耐震計画も終盤を迎えていますが”基礎改修”のご提案もさせていただいています。施工面でコストや手間がかかる事なので反対意見も多いのですが、今後、建物が健康でいられる為には必要な事と判断したため設計に取り入れています。こういった将来を見据えた設計も必要なことと感じます。
写真はもう1件。足利市で今後進んでいくリノベーションの建物。クライアントの建物に対する要望は”既存の木材を出来るだけ残してリノベーションしたい”ということ。実測調査はこれから行って、職人と改修方法を練っていきます。素敵な建築に蘇らせたいと思っています。
また現場状況の事も書いていこうと思います。
現在、病と闘っている友の無事を願って。



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