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板橋の家リノベーション

​撮影/ 早川記録 Hayakawa Shinsuke
 

WHERE; TOKYO ,ITABASHIKU

2022.11-2023.07 実施設計

2023.11-2024.03 工事期間 RC造8階建 2階部分 58.76㎡

設計:松下佳介

​施工:株式会社 Toivo

東京都・板橋区にある築30年以上を経過する8階建てマンションの1室をフルリノベーションする計画。

設計で大切なポイントは2点。1点は既存の性能をアップさせ住環境を向上させること。年々、夏の暑さは増し、エネルギーである電力や灯油などは高騰する近年にあって夏涼しく、冬温かくする事はとても大切なこと。

この先数十年住むことを考えると光熱費削減にもなりますし、何より快適に過ごせます。今回、施工をお願いしましたマンションリノベーションを得意とされるTOIVOさんの実例見学をさせていただき、クライアント様からの”冬もTシャツ1枚で過ごしています”のご意見から費用をかけて断熱改修もする事を即決していただきました。

もう1点は自然素材を使った改修にすること。戸建て住宅は漆喰壁や木のフローリングを使用される事は多々ありますが、同じ間取りが並ぶマンションではコスト面でもそのような仕様はほぼありません。”マンションでも木の家を諦めない”という事を大切にして床や腰壁を吉野杉、壁や天井は漆喰壁としました。調湿作用がありますので、非常に気持ちのよいストレスがない空気感となりました。

2024.04.07_BEFORE板橋の家.png

改修前

マンション特有の南側2室と共用廊下側1室の間取り

​南側2室は日当たりが良いが玄関周りと水廻りの閉塞感、全体が閉ざされたイメージでありました。水回りは上下階に通る配管・配線により大きく間取りを変える改修は難しく、また、コンクリートの梁なども動かせないのがマンションリノベーションの特徴ですが、これらを生かせば、その人の暮らしに沿った広がりのある改修が出来るのも良い所です。

2024.04.07_AFTER板橋の家.png

改修後

改修前のリビングと和室、さらにキッチンを一室とする事で外光が入ってくる明るくて広がりのある空間になりました。小上りタタミ室はご主人がリモートワークの部屋としても区切る事ができる可動間仕切りを設え、さらに来客用のベッドにも変身する仕掛けを施しました。土間収納も特徴の一つで室内に持ち込みたくない荷物置場として重宝されています。各部屋が回遊できる動線にする事で非常に使い勝手のよいリノベーションとなりました。

リノベーション現場レポート
フルリノベーションの様子を撮影していただきました。壁と天井も断熱改修する事で夏涼しく、冬温かな環境へ。

​撮影:早川記録・早川真介

 

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