旧年はいろいろとお世話になりました。本年もどうか宜しくお願い致します。
事務所を立ち上げて6年が経過するこの年。たくさん動きがありそうです。
私は独立するまで会社を3社渡り歩きましたが、いずれも6年おきに入れ替わりました。会社員として勤めあげていると、割と自分を犠牲にして役割を果たそうとする性格上、次へのステップに踏み込む覚悟ができずにずるずると留まってしまうのは自覚しています。同じ会社で一生勤めあげる事ももちろん素敵な事ですが、独立を28才の歳にすると学生時代に決めた私にとっては遅すぎる独立開業でした。ですので今年はその6年を経過する年でもありますので新たな動きがありそうです。
その1月1日。能登で大地震が起きました。ここ栃木県でもぐらぐらと揺れるほどでしたのでマグニチュード7以上の石川県、富山県の方々は怖かっただろうなと心配しています。
私も就職活動をしている大学4年生から卒業してからの1年間でお世話になった石川県能登にお世話になったお寺さんがあり、ご住職やご家族の事が心配です。
どうかご無事でありますように!!
能登のそのお寺には一度は大学の後輩と2、3度は私一人で出かけて泊めさせていただきながら作務を手伝わせていただき、庭で採れた野菜で作られたご飯、沢から引かれた飲み水、そして夜はどぶろくを飲みながら楽しい会話。
ご家族皆さまが本当に気持ちのよい方々でした。私の人格形成に凄く影響を与えてくれた土地となりました。
阪神淡路大震災も1月の寒い時期でした。
その経験がなかったのなら、私が建築設計をする時に構造にこだわることは無かったのかもしれません。本年、最初の記事は来年の2025年に建築基準法改正による4号特例の話しを少しばかり書こうと思います。
4号特例とは、2階建て以下の木造住宅などの確認申請時に構造計算書の提出を求めないという特例になります。(構造計算はする必要はあるのですが、この事が計算しなくても良いと勘違いする設計者、工務店があまりにも多いためこの様な法改正となりました)
※図は株式会社インテグラルのものを参考としています。
その構造計算にも何通りかありまして、構造計算と言われるものは許容応力度計算というもので地震や風によってどれだけ建物に影響が出るのか、どれだけ外力によって傾いたり倒壊したりしないかという事を計算で確認したものになります(簡単にご説明して)
この法改正で従来の建築確認申請の審査期間が長くなる事は想定できますし、それによって申請料も値上げされるでしょう。
それは施工者や設計者、クライアントにも面倒なこと、と捉えられることもあるでしょうが、安全を考えますと当然の事でもあるのでしょう。
弊社は当初から構造計算は必須としていましたので、方針は変わらずですが周りの状況は変化してきていることを実感しています。
構造規定以外でも省エネでの法改正も同じ2025年に開始されます。
省エネに関しても今後、取り上げてみようと思います。
本年も何卒、当事務所をお願い致します。
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