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松下 佳介

番町の教会にて

更新日:2021年8月23日

本日、四谷にて新しく完成した教会を見学させていただきました。設計は建築家の手塚さん、円形のふじ幼稚園を設計されたことでも知られています。

四谷の駅から徒歩五分程度、見えてきた外観は想像される教会とはかけ離れ、一見、若て建築家が設計した集合住宅。しかし、ガラスのはめ込まれた水平連続窓は内部へと誘い込まれる解放感があり、モルタルで塗られた外壁も何処か軽やか。

教会の方にお話しを伺い、「Open for all」といったコンセプトそのものだと感じました。見所はなにより礼拝堂の壁、そして天井。左官職人・久住侑生さんが手がけられた仕上げという事でした。仕上は漆喰で、木の定規により水平ラインが付けられており光が当たって豊かな表情を見せてくれる空間でした。

パイプオルガンの音が反響を生み背面の壁に吸収されるように壁自体が傾きを持つ設計をされている凝りようでした。

手塚さんや担当の方のお話しも聞く事ができ、外部に開かれた建具の設計に時間を要されたと知ることができました。

 私自身、デンマークのJorn Uzthon 設計のバウスベア教会を訪ねた時に礼拝堂から庭へと繋がる木製建具に感動した記憶がよみがえりました。

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