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執筆者の写真松下佳介

働くということ

漫画『テルマエロマエ』のヤマザキマリさん著書。

17歳でイタリアに絵画を学びに行き、その後の紆余曲折な人生を書き綴っている本ですが、とても面白くてためになる。学生さんなど若い方々にも読んでいただきたい本です。

テレビやドキュメンタリーでコメントされているヤマザキマリさんを拝見していると、時々生前の母を思い出します。まさに破天荒な人生といったひとでした。

先日、私も建築関係のインタビューを受けましたが、19才でイタリア建築行脚をし、その後学校の卒業とともに就職もせず北欧やポルトガルに2ヵ月ものあいだ建築を観て歩く旅、そして建築事務所に手書きの図面を携えて「雇ってくれ」と回っていた頃、その後、海外事務所就職に失敗して岐阜の工務店に入社、体調壊して行きついた先が今の栃木。

そこで仕事にありつく為に偶然誘われた工房で大工になって、その後設計事務所へ。

長くなるのも嫌なので笑、簡単にプロフィールを話すと皆さん驚かれるのですが、私にとっては、その場所その場所で食べていくために、目の前の事を一生懸命してきただけ。ただそれだけ。

そんな感覚がこの本に綴られていて、うんうんと共感しました。私の人生なんてまだまだで、もっと苦労をされてきた方々がたくさんいて、やっぱり、そんな方のお話しを聞くだけでも面白いですよね。

我が母もシングルマザーで私を育て(?いろいろ疑問符ありますが。。。)全力で生き抜いた人生でした。

若い方々はそれだけで特権なんです。思い切って外の世界に飛び出して、面白い人生を、そして広い世界から日本を見ていけるようになって欲しいと願います。

設計の仕事も食べていくだけで大変な仕事ですが、楽しんでいきたいと改めて思いました。




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