ここ最近、しっかりとした建築行脚を行っていなかったと思い、福島旅行の第2段を決行しました。昨年、写真家の早川さんに案内していただき浜通りを中心に巡り、3.11のその後や復興プロジェクトを拝見し、いろいろな想いを抱いて帰りました。
今回は、また全く違った福島を体験できました。1日の弾丸日帰り旅でしたが、先ずは熊野新宮神社長床、こちらは名前になつかしさを感じたと思ったのは事実で、、
実際、源氏が軍旗を高めるために紀州(現在の和歌山)の熊野三社の神様を祀ったことに始まったようです。一度、場所を移されてこの地に祀られたようですが、時は戦国時代、宝物の盗難など荒れ果てた状態の時期もあったそうです。
長床とよばれる4間×9間の拝殿は平安時代のままだそうで、(もちろん萱などは葺き替えたり、補強もされていました)参道から見えた時は本当に感動しました。
柱は丸柱で軒桁を受けるのは手先と呼ばれるもので、三手先建築の原形のようなものを感じました。実測をしましたが、1間=3,020mmという寸法であまり見ない尺寸基準で、過去時代の寸法体系論文からも見当たらないものでした。
難しい事はさておき、床板が経年のうえの光沢が出て、それが周囲の太陽光を反射させて美しい光が内部を照らしていました。
Commentaires