東京都・板橋区のマンションリノベーションが竣工してから2ヵ月近く経ってしまいました。HPにはアップ致しましたが、ブログとしては久々の投稿になります。
先日、建築家ポータルサイトでの取材も受け、7月頃にはWEB上で記事としてお披露目される予定です。
丁度、春の心地よい時期にお引渡しとなりましたので、真冬、真夏での環境性能の実感をする事になるのはこれからです。
マンションは鉄筋コンクリート造であるため、相性の良いウレタン吹付断熱を選定させていただきました。ひと昔前までは外壁側にしか改修断熱をしない仕様が多かったのですが、この案件では隣りに隣接する壁や天井までにも断熱材を吹付け、より高い環境性能を目指しました。
施工いただいた会社さんも(株式会社Toivo)さんも丁寧な施工で、さらに早く仕上げていただき良い仕上がりになりました。
壁は洋漆喰壁でローラー仕上げなので、今回は塗装屋さんが施工してくれました。
空気が澄むとはこの事で、都会にいながら心地よい室内空間になったと思っています。
キッチンとユニットバス以外は全て大工さんの造作家具になり、写真のように収納もたっぷりと作りましょうた。
さらに床は改修前より20センチ上げており、防音対策もばっちり。マンションでのクレームの一つである防音にも配慮しています。落ち着きのあるピット(1段下がったくつろぎリビング)は下の階に音が伝わりにくいように、こちらはフローリングではなく絨毯としています。
リビングからダイニング、キッチンを望む
絨毯敷であるリビングスペースの段差には小さなガラリが付いており、こちらは床下エアコンによる暖気のための吹出口。
外部は改修不可なため、インナーサッシや壁改修で性能をアップさせる。
ダイニングの収納
右半分がクローゼット、右の既存サッシと新規サッシの間を上手く利用して室内物干しとしている。さらにその中には床下エアコンを仕込んである。
和室
下段はクライアントが発注された着物タンスを造作家具のように大工さんが壁に組み込んでくれました。中段は布団入れ、上段はバイオリンを入れ。
右側に見える板戸は共有廊下からの風を取り込む小窓。
床や腰壁には吉野杉を張りました。目がとても綺麗な材料でした。
洗面脱衣室
床は炭化コルクといって、水に強い材料。
洗面とリネン収納庫は天板の高さを使い勝手により変えており、今回の洗面器は水撥ねを掃除しやすい立上り一体型を採用しています。
鏡の中はアメニティやドライヤー、歯ブラシなど。。
マンション特有のコンクリ―トの梁は存在を消すために壁と同じ漆喰としました。あえてモルタル色に塗る方もいます。
Comments